ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

2人でベンチに腰掛けながら、他愛もない事をしゃべり続けた。


母さんがオレ用の女装服を買って来た事とか。


果夜は洗い替え用に、もう一着、オレのパジャマを作りたいとか。


学校でも《チェリー》が流行ってきている事とか。


話す果夜の声が耳に心地よくて。


寝不足のせいもあり、オレはついつい眠気を覚える。


「ふぁ~…」


大きなあくびを1つすると、果夜がオレの半袖のシャツを少し引っ張った。


「寝たら?」


「もったいねーじゃん」


「たまには息抜きなよ?膝、貸してあげる」


「…うん」


ベンチの上で果夜の膝枕。


果夜の温度が気持ち良くて。


降り注ぐ陽の光と空の青さが眩しくて。


オレは静かに目をつむった。


時折、爽やかな風が果夜のシャンプーの匂いを運ぶ。


眠りに落ちるまで、数十秒とかからなかったのかもしれない。


───………。