すぐに柏木さんが入ってきて、オレらの変な間に気づく事なく場を仕切り、移動用のワゴンに乗り込んだ。
アリエルは勘違いも甚だしく、オレからOKの返事だと受け取ったようで、上機嫌で佑季に話しかけている。
佑季は不安そうな表情を見せながらも、これから行わなければならないゲリラライブを思ってか、気づかぬふりをしてアリエルにつき合っていた。
車はオレの意に反し、新宿に到着。
とても《チェリー》になれそうもない、歌を披露する気にもなれないオレとは逆に、オフィシャルサイトで公開されていたCDショップには多くのファンが詰めかけていた。
「いい?デビューライブより大事な記念すべき《チェリー》のCD発売日よ。気を抜かないで。“ファンを大切に”」
「「「“ファンを大切に”」」」
かけ声と同時に車から降りると、別班ですでに到着していた事務所の人間にガードされながら、店の前に特設された小さなステージに立った。
すぐにマイクを持ち、佑季が明るい声でファンの拍手にこたえる。
「今日はわたし達《チェリー》の待ちに待ったCD発売日ですっ!さっそくですが聞いてくださいっ。《チェリー》、‘First Kiss’」
アリエルは勘違いも甚だしく、オレからOKの返事だと受け取ったようで、上機嫌で佑季に話しかけている。
佑季は不安そうな表情を見せながらも、これから行わなければならないゲリラライブを思ってか、気づかぬふりをしてアリエルにつき合っていた。
車はオレの意に反し、新宿に到着。
とても《チェリー》になれそうもない、歌を披露する気にもなれないオレとは逆に、オフィシャルサイトで公開されていたCDショップには多くのファンが詰めかけていた。
「いい?デビューライブより大事な記念すべき《チェリー》のCD発売日よ。気を抜かないで。“ファンを大切に”」
「「「“ファンを大切に”」」」
かけ声と同時に車から降りると、別班ですでに到着していた事務所の人間にガードされながら、店の前に特設された小さなステージに立った。
すぐにマイクを持ち、佑季が明るい声でファンの拍手にこたえる。
「今日はわたし達《チェリー》の待ちに待ったCD発売日ですっ!さっそくですが聞いてくださいっ。《チェリー》、‘First Kiss’」


