壁も床もすっかり片付いたところで果夜は椅子に座ったオレに合わせてかがみ、手を握った。
「ちゃんと話すから、聞いて?」
「…わかった」
果夜は微笑んで大きく息を吐いた。
オレを見つめるその目は、まるでふてくされた子供をさとすような暖かなもので。
ようやくオレも自分の邪魔な考えは隅へ追いやり、果夜の言葉を待った。
「あのね、蒼斗。あたしね、蒼斗に何かしてあげたくて。ホラ、これ、蒼斗があたしに腕時計プレゼントしてくれたでしょ?お返しに何かプレゼントできないかな、って。でも、高価な物は無理だし、色々考えてね?手作りの物なら頑張れそうだと思って。でも、ウチのミシン壊れちゃってて、リナに相談したの。そしたら場所もミシンも貸してくれるって言うからね、あたし不器用だから時間かかっちゃったんだけど、昨日はもう少しでそれが完成しそうだったからリナの家にお泊まりして作ったの。今持ってくるね?待ってて?」
そう言って果夜は自分の部屋に戻り、大きな包みを抱えてオレに差し出した。
「ちゃんと話すから、聞いて?」
「…わかった」
果夜は微笑んで大きく息を吐いた。
オレを見つめるその目は、まるでふてくされた子供をさとすような暖かなもので。
ようやくオレも自分の邪魔な考えは隅へ追いやり、果夜の言葉を待った。
「あのね、蒼斗。あたしね、蒼斗に何かしてあげたくて。ホラ、これ、蒼斗があたしに腕時計プレゼントしてくれたでしょ?お返しに何かプレゼントできないかな、って。でも、高価な物は無理だし、色々考えてね?手作りの物なら頑張れそうだと思って。でも、ウチのミシン壊れちゃってて、リナに相談したの。そしたら場所もミシンも貸してくれるって言うからね、あたし不器用だから時間かかっちゃったんだけど、昨日はもう少しでそれが完成しそうだったからリナの家にお泊まりして作ったの。今持ってくるね?待ってて?」
そう言って果夜は自分の部屋に戻り、大きな包みを抱えてオレに差し出した。


