ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

「食べて?」


「だからいらねーよッ」


───ガシャン!!


感情にまかせて茶碗を壁にぶつけた。


粉々になったオレの茶碗と、散らばった湯気を立てている玉子粥。


果夜は表情を変える事はなく、散らかったそれを片付ける。


「あのね、蒼斗」


「…何だよ」


「誤解、だよ?」


「何言ってんだよ。誤解で朝帰りなんてするかよッ」


「うん、そうだね。でも聞いて欲しいの」


「キスでもしたか?ベッドの中は気持ち良かったか?」


───パシンッ!!


オレの頬を打ったのは果夜の小さな手で。


それでもオレは止まらなかった。


「初めての男はどうだった?」


「聞いて」


「今日も明日もソイツと寝るのか?」


「聞いてッ!!」


「今更何を聞けって!?男の話ならうんざりだ!今すぐその男んトコ行けよッ!」


「あのね、蒼斗。あたし、そんな事してない」


真っ直ぐにオレの目を見つめる果夜の目は強く。


ウソを言っているようではないが、朝帰りだってウソじゃない。


じゃあ、何だっていうんだよ。


あれこれ考えを巡らせるけれども、やっぱり頭から離れないのは最悪のシナリオで。


立て直せずにいるオレの気が落ち着くまで待つつもりなのか、果夜はまた散らばった茶碗の片付けに取りかかった。