ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

───トン、トン


「蒼斗ー、学校遅れるわよ」


いつもと同じトーンの母さんの声にイライラして。


無遠慮に開けられた部屋のドアに背中を向けた。


「どうしたの?具合でも悪い?」


「あぁ、頭イテー。学校休むから母さんから電話しといて」


「そう。熱でもあるのかしら。今、体温計持ってくるわ」


「いいって。自分の事は自分でするから。母さん仕事だろ、行けよ」


「そう。なら、ゆっくり休むのよ」


「午後には仕事行くから」


「わかったわ。じゃあ、母さん遅れるから、もう行くわ。じゃあね」


「あぁ」


玄関で鍵の閉まる音を遠くに聞き、仕事の時間まで眠れやしないかとしばらく目をつむっていたが、できそうになかった。