ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜

…はぁ。


この上トラブルなんて、ごめんだ。


仕方なくアリエルに一方的に告られた事だけを教えた。


「ふーん…。そ。アオイにその気はないの?」


「あるかよッ!女装男がいてメンバー同士の恋沙汰なんて、のっかり過ぎだろ」


「アハハッ!なーんだ。まぁ、でも半分期待はずれ、半分安心てトコかな。でもねぇ…佑季がしゃしゃり出てもアリエルは面白くないだろうし。聞かなかった事にしてあげるついでに…」


「?」


「つ・い・でに、お願い♪」


なんだよ…。


弱味につけ込んでお願いって、タチ悪くね?


それでもオレにはその条件を飲む以外に選択肢は、ナイ。


「…何だよ?」


「あのねぇ、《チェリー》のファンが増えてくると、佑季とカレシのデートもできなくなっちゃって。アイドルの恋愛禁止は暗黙のルールでしょぉ?アオイみたく二重人格やってるワケじゃないから、佑季の場合、どこに行ってもバレバレなのぉ。だ・か・ら、デートしたい♪」


「オレと!?」


「何聞いてたのぉ?佑季とカ・レ・シ!」


「あぁ、なんだ…。で、具体的にどうしろと?」


「いわゆるWデートってヤツ?4人いればなんとかごまかせないかなぁ…。アオイは蒼斗になるワケだし。ねっ♪」


「………」


「次のオフ日は木曜日だから、その日に。じゃ、頼んだねっ♪」


有無を言わせず佑季はスキップしながらトイレを去って行った。