すでに2人は蝶野家のベンツに乗っていて、オレも後部座席に座ると、黒塗りの車は静かに滑りだした。
果夜はアリエルの調子に合わせているけど、なんとなく居心地が悪そうで。
会話の時々にオレを見上げては曖昧に笑う。
車は夜の街を迷う事なく進み、大きなビルの前に停まった。
「さ、ここよ。行きつけのイタリアンレストラン。果夜さん、パスタはお好き?」
パエリアもおすすめよ、なんてテンポ良く歩くアリエルの後に続いた。
レストランに入るとアリエルの顔パスで個室に通された。
「ここならアオイも気が抜けるでしょ?」
いつもはワガママなお嬢様だが、気遣える事もあるらしい。
「あぁ、サンキューな。ところでさ、メシ食う前になんだけど」
早速、柏木さんの説教の続きを、と思ったが
「手長エビのパスタでいいかしら?」
と、果夜にメニューも見せずにさっさと決めていて、オレの話など、サラサラ聞く気もないらしい。
オレには渡り蟹のトマトクリームパスタを注文されたが、何とも食べずらそうなそのメニューに空腹の胃袋が刺激される事はなく。
さっきからアリエルのハイペースにいささか疲れ気味の果夜に助け船を出す事に決めた。
果夜はアリエルの調子に合わせているけど、なんとなく居心地が悪そうで。
会話の時々にオレを見上げては曖昧に笑う。
車は夜の街を迷う事なく進み、大きなビルの前に停まった。
「さ、ここよ。行きつけのイタリアンレストラン。果夜さん、パスタはお好き?」
パエリアもおすすめよ、なんてテンポ良く歩くアリエルの後に続いた。
レストランに入るとアリエルの顔パスで個室に通された。
「ここならアオイも気が抜けるでしょ?」
いつもはワガママなお嬢様だが、気遣える事もあるらしい。
「あぁ、サンキューな。ところでさ、メシ食う前になんだけど」
早速、柏木さんの説教の続きを、と思ったが
「手長エビのパスタでいいかしら?」
と、果夜にメニューも見せずにさっさと決めていて、オレの話など、サラサラ聞く気もないらしい。
オレには渡り蟹のトマトクリームパスタを注文されたが、何とも食べずらそうなそのメニューに空腹の胃袋が刺激される事はなく。
さっきからアリエルのハイペースにいささか疲れ気味の果夜に助け船を出す事に決めた。


