始まりは

図書室だった。

私は図書室の隅でこっそりノートにネームを書いていた。
私はただいま月刊誌にて連載を持たせてもらってる漫画家だったりする。


けど、この作品は男女の心情が深く書かれてることを出版社にかってもらってる。

だけど


「わかんないよー!!」


「如月(きさらぎ)うるさい!!」


あーもう!!
男の心情なんかわかんないよー…


それに今回はちょっと俺様なキャラ。
今まで相談に乗ってくれてた担当さんは明るくてスポーツマンだったんだもん。

どうしよう…


うーん…


ガラっ


ん?

私が目を向けるとそこには
私の求めていたタイプの男の子がいました。


これは協力を頼むべきだよねっ!


でもなんだか真剣に携帯をいじっている

髪をぐしゃっとしながらため息をついている


けれどそんな姿でさえ絵になる彼。
ついでにモデルもお願いしたいくらいだ。


「あ、あの…っ」


「…なんだ」


「わ、私に協力してくれませんか!?」

「…は?」

あ、えっとー…
言いたいことだけ先言っちゃった。

どうしよう…