「明日、荷物多いの?」






部屋に入って、制服のリボンを取りながら真衣が言った。




「ううん。ちょっとずつ運んでたから、後は電化製品だけ!」



「そっか!じゃぁ、手伝わなくて大丈夫?」



「大丈夫だよ!!引越し、片付いたら遊びに来てね!」



「行くよ~!......亜芽さ、背伸びた?」




真衣が私の頭に手を乗っける。




「本当に!?やったー!!」



「よかったね~。大学入ったら、もっと伸ばせよ!」



「そんな簡単に伸びたら苦労しないよ~!」




.....真衣はすごく美人でカッコいい。性格もさっぱりしていて、とても背が高かったから、男女問わず人気者だった。



いつも彼女の隣にいた私は、とにかく背が小さい.....。

二人で歩いてると、カップルみたい!ってよく言われてたっけ。