「じゃぁな!たまには連絡しろよ!」



「うん。気が向いたらね!」




"なんだそりゃ!"なんて言って笑いながら去っていく彼の背に、


「あばよ~!!」


と、声を張り上げる真衣。


こんなに明るい別れがあったのか......と、思わず吹き出してしまった。





生徒よりも泣いている担任の先生を慰め、私達は校門を出て制服のまま、街へと向かう。



その後は、カラオケ・デパート・映画館を満喫し、最後に真衣の家へ行った。




「ただいまぁ~!!」



「おかえり~!.....って、あら?亜芽ちゃんじゃない!いらっしゃい!!」



「おじゃまします!」



真衣のお母さんは、いつも私を暖かく迎えてくれる。



夕飯食べていきなさいよ!って嬉しそうに笑ってくれるおばさんにお礼を言って、真衣の部屋に入る。