「そう……わかった…。う…ん……、ありがとう…。」

甲子園大会、3回戦の光明学園戦に向かう為、宿舎から出るバスに乗り込む直前にかかってきた携帯に、対応した杉山は、空を見上げた。

「暑く…なりそう…だな。」

と、呟く杉山の横を2年生マネージャーの深田が通り過ぎた。
深田は、その杉山の顔をチラッと見てハッとした。

『涙…!?』