「今日で…、ここともお別れか…。」。

「色々あったね。」。

奈月の言葉に駒野が相槌をうった。


奈月は、庄内病院を退院する日を迎えていた。


そこで、奈月は駒野に手伝ってもらいながら、最後の片付けをした。

「ところで、王子は?」。

「院内学級の特別講師やってる…。最近、私を教えるよりあっちばっかり…。」。