地面はちょうど良くコンクリート
頭を打って即死できるように
落下地点を見つめる…
「さようなら!!」
私は叫んだ。
その時、何かが自分の腕を掴んだ。
腕を掴んでいたのは
どっかで見たことのある男だった。
「やめろ。」
「嫌だ!!離して下さい!!」
「……。」
私は無理やり淵からおろされて
屋上の入り口の影に連れて行かれた。
私は座り込み泣いてしまった。
「ねぇ!ねぇ!何があったか知んないけど、あんた同じクラスでしょ?」
「えっ?そんなのわかんないです…。てか、何で助けたんですか?」
「そんなのいいから、あんたB組でしょ?」
「そうですけど…」
私はすすり泣きながら
彼の質問に答えた。
私が聞きたいのは
彼がなぜ自分を救ったのか…
