放課後


私は部活に行かないで
4階建ての校舎の屋上にいた。


制服のポケットに遺書を入れて
絶壁の淵に立つ。
東から心地よい風が吹いて
夏、8月の暑さには最適だ。




つま先をしっかり揃えて
大きく深呼吸をした。


頭の中を今までの楽しかった思い出が
ぐるぐると駆け巡るけど
その思い出よりも強かった
「死にたい」という気持ち。




私の大切な人。


お父さん、お母さん

歩実

中学のときの友達

クラスの友達

喫茶店の佳代さん



バイバイ…