「・・・はぁあぁ?!アンタ、ふざけんのはいい加減にしやがれこの馬鹿息子!」


「娘です。」



「・・・・・・ハァ、とにかくそっち今から向かうから、目印になるもの教えなさい?」


「うん・・・えっとね・・・」


実瑠が周りを見渡す。


「さっさと言いなさいよ。近くにコンビ二とかあるでしょ?」



「・・・何もないよ。」



「はぁ?!」



本当に、ないのだ。
あたりは、ずっと同じような風景が続いている。




「あ・・・た、ね・・・も、ちょ・・と」



「え?なんて?」



お母さんの音声が、ノイズが入っているみたいで、上手く聞き取れない。



「だ・・ら、あ・・・ま、ちょ・・・」



「え、だから何?」



「だ・・!!!・・・・ザーーーー」