実瑠は何度も寝返りを打った。
しかし眠れる気がしない。



そして実瑠は自分の髪をいじり始めた。



現代では自慢だった栗色の髪。
しかし、ここ・・・江戸の幕末に来たとたん、ただの異質にされてしまった。



・・・そうだ、現代でも異質にされていたじゃないか。
祖母がイギリス人で・・・いわゆるクォーターだ。
祖母も母もきれいな髪の色をしていた。
私も、自分自身の髪の色はきれいだと思っていたのに。


まわりは、みんな黒だった。
前まではなんでお父さんみたいに髪の色が黒くならなかったのか、母の髪の色も恨んだ。
そのたびにジャーマンスープレックスをされたっけ。


あはは・・・笑えねぇ・・・・。



まぁ母に励まされて(いたかは不明だが)、はいそーですよね綺麗ですよねーということになるわけないはずで。
中学の頃ではしょっちゅう学校が嫌になり、ずっと図書室にいた。
酷い時は丸一日。今思えば馬鹿だろお前。



そんな時、図書室にいた男の子に恋をすることになる。





・・・・(回想モード突入!)・・・・