君と私とときどき君と





ω台詞表示の違いにご注意をω






山崎「ごめんね~?つい本音が」



実瑠「黒い・・・黒いぞこの人・・・」





右手で俵担ぎのため、右下から山崎のニコニコとした顔を見上げる。
しかし、速いものだ。ニコニコとして、のんびり~とした顔からはどうも見て取れないほどの足の速さ。
風を直で受けて、少し心地が良い。



山崎「ふくちょーの部屋から藤堂くんの部屋はちょっと遠いから~。でももうすぐで着くよ?外見からは想像も付かないだろうけど、剣の腕は立つから無礼のないようにね。」


実瑠「は、はぁ・・・」




「藤堂平助」という人物はどのような人なのか気になった。
外見からは想像もできない・・・となると山崎のようにニコニコした人なのか?それともヘタレキャラ?いやいや、実は相当の爺さんだったり?


駄目だ、選択肢が多すぎる。



山崎「ほーれ、着いたよ~。」


どすっ


実瑠「ぶぎゃふ!いきなりおとさないで痛いから!」


実瑠は痛む腹をおさえながらゆっくりと部屋の前に立ち上がる。