「さすが武州のバラガキ〜喧嘩上等?」



「黙っとけ、山崎。」



ちゃかす山崎を一蹴し、土方は実瑠に向き直る。


「あ〜あ〜、頭に星が舞うよ〜ぉ、うふふふふ、あ、ひよこもいる!ぎゃは、綺麗!」



土方の視線は哀れなものへと変わる。



「山崎、こいつ今でも充分目立つけど一応着物に着替えさせとけ。少しはマシになると思う。」



「着物って誰の着せるんですか〜?ふくちょーの?」



「俺のじゃでかいだろ馬鹿。平助の小さめのでもはかせとけ。」


「了解〜」



「あわ!何この浮遊感!」


山崎が実瑠を担ぎ上げ、部屋からでていく。
まるで俵を担ぐように。


「おひょひょひょひょ?速いぞ〜!!」



「黙りぃ、叩き落とすで。」


「まさかの関西弁!?」