「未来から来たに決まってるじゃないですかぁ!他にも知ってますよっ!梅の花、一輪咲いても」

「梅は梅、ですよね?」


はきはきと喋る実瑠の言葉を遮って、笑顔で沖田が言う。


「そ、総司・・・?お前、得たいの知れない奴に協力する気か?」


「いえ・・・そういう意味ではありませんが・・・ただ、気が合いそうだなぁ・・・って。」



そういってほほ笑んだ沖田は、懐から句集を取り出す。



「でも、これだけじゃ未来から来たかどうかとか、・・・判断材料が足りませんよね?」



沖田は実瑠の前で句集をひらひらと振る。
土方はその句集を今取り返すべきか、後から取り返すべきか、しかし今すぐにでも隙があれば奪い返そうと必死の形相で沖田を睨みつけている。



「ほかに何かありませんかー?」



「え、えーっと・・・」




実瑠の場合、母が熱烈的な新撰組のファンだったために人よりも多少新撰組を知っているくらい。
あ、どうせだから写メ送ろう。



「えっとー・・・あ、あった。」


ポケットを探り、携帯を取り出す。




カシャリ



「よっしゃ、げっと」