「とりあえずー、一応怪しいから屯所まで来てくれる?」



「え?屯所?どこですか、そこ。」


「何処って・・・新撰組の屯所ですよ?」


「しんせんぐみ・・・?」


「はい、そうです。」



男の人は、ずっとニコニコと笑いを絶やさない。

それにしても、しんせんぐみ・・・どこかで聞いた事あるなぁ。



「まぁ、とりあえずそこって親と連絡取れますかね?」


「うーん・・・運がよければ取らせてもらえるんじゃないですか?」



「なんて曖昧な・・・」



とりあえずできる事ならやっておこう。



「じゃあ行きますよ。屯所ってとこに。」



「もともと意思なんか聞いてませんよ。強制です。」


「まさかの誘拐てきなっ?!」


「はい、連行ー」


「ぎゃあああああ!死ぬー!普通腕持つだろ!首引っ張りながら歩くな!」