「いいですか?」




こくん、とあたしが頷いた




動くことをもう知らない
目を開くこともない
あたしの大好きなばあちゃんは




胸元に置かれた
ばあちゃんが愛した向日葵と
一緒にあたし達が
いつか向かうべきところに




少しだけ早く向かって行きました






これを一生の別れと言いません
これを一瞬の別れと言います