今日は俺にとって嫌な1日になるはずだった。



なぜか?それは席替えなんてもんがあるからだ。



せっかく覇瑠と隣になれて千里より近づけたと思ったのに・・・


「んじゃ一人ずつクジ引きに来い」



タイムリミットだ・・・あいつの隣でいれるのもこれまで。



離れられてうれしいなんて言ったけど、ほんとは全然そんなことない。



寂しくて仕方ない・・・



クジをそっと開けると16番だった。



16番かぁ悪くはない席だな。隣は誰だ?できるなら男子がいいぜ。



女子なんて隣になっても、あいつ以外うるせーだけだしな。



隣に誰かが座った音がした。誰かを確認しようと振り向くと・・・



『ちょっと!なんで修也がそこにいるのよ!』



なっ!覇瑠!?嘘だろ、まさかまた一緒になれるなんて・・・



「はぁ?なんでってこの席だからに決まってんじゃんねぇか」



うれしさを隠すのに精一杯でそっけなく言う。



やっぱり覇瑠は俺の隣が嫌みたいだ。