数日後


「ノンノンノンノン!弥宵さん!声にもっと余裕持たせて!杏香さんも声伸び切ってない!もうちょい伸ばして!」
~♪
「ウィウィ♪その調子その調子♪-!」
~♪
「くぅぅぅあのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」
バッ
「ノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノンノン・・・!!!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ・・・
「わわっ!」
ドシューウン
ニュニュニュニュニュニュ
「ちょっいきなり何すんのさ!?化神まで出して。思わずこっちも化神出たじゃん!」
「うっさいわね!那由他回も同じミスするんじゃあない!」
「ちょっ那由他回じゃあないよぉ!・・・化神?」
くるっ-チラッ
「あっホントだ。ビックリー!」
いや桃琴気付かなかったの?しかし桃琴歌に関してはスパルタ指導!もっと演技の練習したいのにな。



「原田、ここはこんな演技がイイな。あと声はもう少し落とした方が響きやすい。」
「こんな感じっすか?」




「ブラボー!その感じを忘れずもっかいやってみようか。」
清士郎指導はウマいよな。
ヴェシァッ
「痛っ!」
消しゴム?
「杏香さんサボらない!これクライマックスの時の歌ですよ?ちゃあんと練習しなきゃあ!」
わ、わーってるよ。
ガッシャァァァァァア
「UREEEEEEEEEEEEEEEEEEEY!(ウリィィィィィィィィィィィィィィィ!)」
なっ、なんか出たあぁーっ!
「おっお前は・・・!戸隠・D・武乱童(ぶらんどう)!」
「ンッン~。私のことを覚えていてくれるとは、嬉しいじゃあないか!だが、君達はここでアジア大会に出ることなく活動を終えるのだ!私の力でな!」
バキョンッ
「悲鳴をあげる悪魔共の安息世界(うぃっくどわーるど)!」
ズゥワァァァァァアン
意外!彼もまた化神使いだった!
「ちょーいと待った戸隠とやら。こんな狭いとこでやり合うって?あの広~いグラウンドでやり合おうじゃん!」
さあ、どう出る?
「フッ、いいだろう。ならば藤林杏香!お前から潰す!」