俺は、気がついたら病室にいた。
ほお杖をついた、天がいた。

「天? 天か?」
うまく声が出せない。
それに、体のところどころが痛い。

「ゆーだい…くん!!!」

天だ…本物の天だ…
愛しくて、逢いたくて。
なかなか手が届かなかった。
でも、こんなに近くにいる。

「今日はお泊りだよ。」

信じらんない。
天とずっと一緒にいれるんだ…
寝顔も見れるし、寝起きの顔も見れる。

椅子に座って、俺の頭をゆっくり撫でている。