僕は君に起こされ、
目が覚めた。君の優しいキスで。
僕からもキスをした。
朝から二人はラブラブだ。今日は君といれる最後の日。泣かないで、
とびっきりの笑顔で
過ごす事を心に決めた。
君と居れるのは
夜の20時まで、
僕はその時間まで精一杯楽しむ事にした。
今日はカラオケに行く約束をしていた。
ホテルで朝ご飯を食べ、
支度をした。
君の声に惹かれる人は
300人いる。
でも僕はその300人の中から君を独占できる。
君の歌声を側で聞ける。
僕は勝ち誇ったように
嬉しくなった。
300人って言うとすごい数だ。その中の一人というと、つまり300/1だ。
僕は今日君の歌声を
独占できる。
僕の為に歌ってくれる。
僕はそう思うとウキウキした。
さあ、歌いに行こう。
僕は支度を終え、
カラオケ店へ向かった。
店内はすごく落ち着くところだった。
僕達は部屋に入り、
歌を予約した。
初めは君の番。
僕は聴き入った。
僕は感動しすぎて言葉が出なくなった。
300人が惚れこむのも
無理はない。
何て美しいい声なんだろう。僕は思わず拍手した。
君が恥ずかしそうに
照れた。
まだ歌の途中だった。
君の邪魔しちゃいけないね。
僕は歌う君の横顔に
見とれていた。
マイクからはっせられる。君の声。
僕の耳にいつまでも残っていた。
君の歌が終わりいよいよ
僕の番。
僕はマイクを持つ手が震えていた。
僕は一生懸命歌った。
君への想いを込めて。
しかし、カラオケの機械が許してくれなかった。
僕の歌は強制終了された。これはかなり落ち込んだ。僕は君に会う一週間前から必死に練習していた。
しかしその頑張りは鐘一つ。カーンと鳴っただけで終わった。
君が少し苦笑いしていたのがわかった。
僕も笑うしかなかった。
この経験から僕の心に
火がついた。
僕は一生懸命歌を覚えて
君に認めてもらえるように努力する事にした。
いっぱい歌い、
君に認めてもらえるように僕は頑張る。
新たな目標ができた。
一つ目は君とずっと一緒にいる事。
二つ目は君を幸せにする事。
三つ目は君の事を守る事。四つ目は歌が上手くなることだ。
この目標は
絶対に達成させる。
さて、そろそろ
時間だから
ご飯でも行こう。