その後、マミーがアップルパイと紅茶を入れてくれた。

マミーを交え、私は勉強してきたたどたどしい英語をフルに活用して、簡単な自己紹介や家族の事を話した。

その間もレイはずっとギターをつま弾き、会話の中には全く入ってこなかった。



ここが私の部屋。
少し軋むドアを開けて、これから3か月暮らす部屋に入る。

綺麗に整えられたベッドと木製のデスクが窓辺に置かれていた。
私はスーツケースをベッド横に置いて、ベッドに腰かけた。


「ハァ・・・。」


レイがついたため息よりも大きなため息を、私はわざとらしくついた。


「最悪・・・。」