トントン


「里桜~?一緒にDVD見ねぇ?」


ノックと同時にドアを開けたら意味ないって、何度も言ったのに今日も同時に入ってくるレイ。


「あ?寝てた?」






私の中に芽生えた気持ち


抑えきれなくて
抑えようと思ったら


ナミダが零れた。


「里桜・・・?どした?学校でなんかあった?」

「ううん、なんもなかったよ。」


作り笑いをレイに見せたら、
その真っすぐな瞳が私の瞳を射抜く。