少し桟橋を歩いた後、
ハンバーガーを頬張った。

日本のマックのものよりもパサパサで、スライスしたトマトがはみ出るくらいに挟まってた。


「食べにくいっしょ?」

「うん。」

「けど、これが上手く食べれるよーになったら、アメリカにも慣れた証拠。」



そう言うとガブっと大きな口でかぶりつく。
その姿があまりにも可愛くて、思わず写メを撮った。



「1ショット・・・んぐっ・・・10ドルな?」

ハンバーガーを口いっぱいに頬張りながらレイが笑う。
そりゃそうだよね。撮られるの仕事なんだもん。


「いいよ♪で、私は20ドルで売るわ。(笑)」


他愛無い会話が私たちの間を飛び交う。
いつしか繋いだ手から伝わる胸の高まりも落ち着いていた。