青い招待状

 公園の北側にある入口は、家族連れでごった返していた。

ゴールデンウィークだからなのだろう。

そういえば人生ゲームを出しっぱなしできてしまったが、子供たちに盗まれていないだろうか。



 どうでもいいことを考えながら待っていたものの、午後3時を5分過ぎても10分過ぎても、30分過ぎても怪盗レッカは現れない。

見逃したということはないはずだ。

坊主頭で、ドラキュラのような痛い格好をした怪盗レッカを見逃すはずもない。



 じろじろと行きかう人々を観察している僕を、行きかう人々も怪しむ目で観察している。

さらに待っていると、暗い顔をした短パンハミパン刑事……否、敏腕スケバン刑事のあっきーがやってきた。



「チッ、ドラゴン警部、私のところには怪盗レッカは現れませんでした」



「やっぱりか。もしかして、この“招待状”、あの単純な暗号以外にも秘密が隠されていたのかな」



「チッ」

満タンガソリン刑事……否、敏腕スケバン刑事のあっきーがやけに力のこもった舌打ちをする。

「もしかしてこの青い色とか、丸い形とかにも秘密があったりするのかもしれませんね、めんどくさい」



「………………形?」

僕の頭の中で、何かが警鐘を鳴らす。

「まさか…………」



“招待状”の「た」を抜いて、文字の書いてある部分だけに丸をして、「形」をみる。

やはり、僕の勘は間違っていなかった。

「これは…………」