青い招待状

 慌てて“招待状”を読み返し、立ち上がる。白身公園の北東南西のどこか。

「もしかしたら何かの暗号かもしれないけど、時間がない。とりあえずみんな、公園の四方にある入口に行ってみよう!」



「待ってほしいのですっ!」

ユシャが立ち上がり、テーブルの周りを回って、僕に抱きついてくる。

「ユシャはドラゴン警部と一緒がいいのですっ」



「よし、わかった。僕もユシャと一緒がいい。じゃあパペリーノ、人形のどちらかをユシャの代わりに向かわせてくれ! 僕もユシャと一緒がいいから!」



『………………それは無理だね』



「あ、やっぱり?」

息を長く吐き出して、ユシャの両肩に手を置く。

「ユシャ、僕も一緒にいたいけど、捜査だから別々に行こう。僕も一緒にいたいけど」



「いやです、いやなのです! ユシャはドラゴン警部と一緒がいいのですっ!」



「ユシャ、わかってくれ」

ユシャの小さな体を強く抱きしめ、耳元でささやく。

「あとでお好み焼き食べさせてあげるから」



 その瞬間、ユシャが僕の体を突き飛ばした。

この体のどこにそんな力が隠されていたのかと、考えてしまうほどの力だった。

「みんな、なにちんたらしてるんですか! さっさとバラバラに行きますよっ!」



 言うが早いか、ユシャが公園の南に向かってダッシュしていった。

…………僕よりお好み焼きが大事なのか…………。