青い招待状

 白身教会は、公園の南口から走って5分ほどの場所にあった。

外壁が薄汚れた、小さな教会だった。

パペリーノとキンカン飴缶刑事……否、敏腕スケバン刑事のあっきーには案内だけさせて、もう出番がないので帰ってもらった。



 扉を開けると、教会の一番奥、スタンドガラスの下に、ウェディングドレス姿のユシャがいた。

「ドラゴン警部!」



「ユシャ!」



 走り出そうとした瞬間、座席の陰に隠れていた怪盗レッカが、その姿を現した。

「フフフ、ごきげんよう、ドラゴン警部」

全身黒い衣装の怪盗レッカが、纏っていたマントをバサッとくるまるように動かし、また元に戻す。

しかし、何も起こらなかった。

「よくぞ、あの暗号を見抜いたな。さすがはドラゴン警部だ」



「……………………暗号?」



「え、暗号を解読してこの場所にきたんじゃないの?」



「…………………………」



「…………………………」



「……………………そうだよ」



「絶対ウソだろ」



「わ、わかってる。あ、あれだろ」

ポケットからクシャクシャになった“ハズレ”の紙を取り出す。

「クシャクシャってことは、白身教会みたいな」



「クシャクシャにしたのはドラゴン警部だろ。しかも意味がわからない」

怪盗レッカが指をパチンと鳴らす。しかし、何も起こらなかった。

「なんてことはない、単純な暗号だ」