青い招待状

 青い紙が貼られている木まで走っていき、幹からその紙をはぎ取る。

「また同じパターンの暗号か」



 まずは、たを抜いて、文章を並べてみる。

“警部よユシャ姫をどろ棒してみきに予告用意浮かない顔ね”

「警部よ、ユシャ姫を泥棒して、幹に予告用意、浮かない顔ね?」

やはり、この言葉に意味があるとは思えない。

怪盗レッカは、ただ僕をおちょくっているのだろう。

今度は、先ほどと同じように、形だけを確認する。



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 ○ ○ ○○○  
 ○ ○  ○ ○○
○   ○○ ○  
      ○   
 ○    ○   
 ○ ○  ○   
 ○ ○  ○   
 ○○       
 ○    ○   

たぬきたーぬきたぬきだよー
怪盗レッカ

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「…………『ハズレ!』…………か」

まったく同じパターンだとは思わなかったが、これも違う。

何か他に、暗号が隠されているのだろうか。



「チッ」

あんまん肉まん刑事……否、敏腕スケバン刑事のあっきーが、追いついてきて、暗号を覗きこむ。

「まためんどくさいことを。急がないと、誓いのキスとかしちゃうんじゃないですか?」



「なにぃ!? ふざけんな、ユシャの唇は俺のもんだ! 誰にも渡さねえ! もう暗号なんかどうでもいい。あっきー、この辺に結婚式ができるような場所はないか?」



「ドラゴン警部、ドラゴン警部、ドラゴン警部!」

パペリーノが意気揚々とぬいぐるみを構える。

「聞いてください、パペリーノのショートコント『白身教会』」



「チッ」

あっきーがパペリーノに美味しいところを取られて、真剣な舌打ちをする。

「たしかに、白身教会というのが近くにあります」



「よし、行ってみよう!」

青い紙をズボンのポケットに入れ、走りだす。