青い招待状

 南の入口には、パペリーノがいた。ぬいぐるみを胸元に構え、僕たちを待ち構えている。



「パペリーノ、ユシャは!?」



「ドラゴン警部、聞いてください。パペリーノのショートコント『行方不明』」



「そうか、行方不明なんだな」



 ショートコントを無視して、辺りを見渡す。(『ねえねえ、ブタくん、ブタくん』)

怪盗レッカが、ユシャを“盗んで”そのままのはずがない。(『なんだい、ヤギくん』)

どこかに犯行完了を示す証があるはずだ。(『ブタくんのお父さんが行方不明になったって本当?』)

道行く人々の背中には、何もついていない。(『そうなんだよ。ついさっきまで一緒だったのに、突然香ばしい匂いを残して消えちゃったんだ』)

パペリーノが隠し持っている様子もない。(『それは悲しいね……………………ゲーップ』)

そして目が、入口に一番近い、大きな木で止まった。(『…………ヤギくん、君まさか父さんを…………』)

青い紙が、木の幹に張り付けられていた。(『パペットマペット』)