キッチンカウンター越しに見えるリビング。


 恭と猫たちの戯れが自然と視界に入って来る。


 だけど私一人が…孤島に居るみたいな感じだった。


 食卓に料理を並べても…


 猫たちと夢中で戯れる恭の返事は…


 「もう少し後で……」



 せっかく温めたスープも冷めるし…

 焼きたての香ばしいロースステーキだって冷たくなったら…硬くなるじゃん。



 頑張って私は用意したのに……


 恭の言葉に少し腹が立つ。