重い頭を抱えて上半身を起こす。  

コタツの上には
昨夜飲んだ缶ビールとコップが、
まだそのまま残っていた。



ファンヒーターは
運転延長のランプがついたまま止まっている。



部屋の中はまだ暖かいから、
切れてからそう時間は立っていない。  



昨夜、
共にビールを飲んでいた恋人の姿は
ベッドの上にはなかった。

コタツで眠ってしまった私を見て、
どこか出かけたのだろう。