ドクドクと、

いつもより早い鼓動の音が
身体の内側から響いてくる。


急に見開いた瞳に写るのは
見慣れたアパートの部屋。  


部屋の真向かいにある外灯に照らされて、
夜間、カーテンを閉め切っていても
部屋には光が入ってくる。

その少しの灯りのおかげで
私の心は少しだけ落ち着いた。