願い事



「やめてください。俺の彼女なんで」


「ッ...」


智城がうちを助けてくれた


そのまま、手を繋がれて公園に連れていかれる


初めて智城と会った公園


「やっぱり納得出来ない。俺の悪いとこあるなら言って。全部直すから」


「...ハァ...」


溜息が出るよ...


智城をベンチに座らせてうちはちょっと距離を置いたとこに座る


「うち、もともとお前のこと好きじゃなかった」


「えっ...?」


驚いた表情でうちを見る智城


だけどうちは真っ直ぐ前を見たまま


「ただ彼氏って存在が欲しかった。そんな時に智城がうちのそばに居てくれて、告白された。丁度いいかなって思った」


別れたい時に別れれると思ったから


「ありがと。智城はうちを本当に愛してくれたんだね。だけどうちは全然違うから。バイバイ」


ベンチから立ち上がる


だけど、智城がうちの腕をつかんで放さない


「放してくれない?」


「稔、キスしていいか?」


「....」