願い事



誰も悪くない


強いて言うなら...うちが全部悪い


素直にならなかったうちが悪い


今更会いに行ったうちが悪い


躊躇ってたうちが悪い


「航輝、やっぱ言えなかった」


笑って航輝とすれ違う


「みのりん!!」


「また会おうね」


振り返って航輝に笑う


うち...もう家に帰りたくない...


どうにでもなればいいんだ...


夜遅くなっても家に帰らない


携帯がうるさく鳴ってる


多分、親と嘉穂だろう


航輝も心配してるのかな?


携帯を開いて電源を切る


メールが結構来てた


着信もかなり多いけど


「ハァー...」


家の近くの公園に入ってベンチに座る


公園の時計は夜の10時