願い事



「久しぶり...だよな?」


「え?」


智城が話し出した


「いつ以来だったっけ?」


「春休み以来


「だよな。髪、いつ染めた?」


「...別れた次の日に染めた」


「そっか」


別れたから染めた、とは言えない


悟られたくなくて


いまだにまだ想ってるなんて思われたくなくて


「お前は?」


「ん?」


「彼女、出来たって聞いたけど」


「....」


急に黙られる


やっぱ...そうなんだ


「まあな。相当可愛いよ」


「へぇー。幸せそうだね」


「うん。稔は彼氏出来た?」


「...もちろん。出来ないわけないでしょ」