スタスタと歩きソファーの座るハチ。

「少しは遠慮しなさいよね…。」

「何で?俺のもう1個の家やで!」
冗談交じりのその顔がなんだか嬉しい


「…ばか…だいたい彼女さんと遊んでたんじゃないの?」

「え?あ~なんか、毎年この日はお前の家って決めてるから体が勝手に…」

「…なにそれ…。彼女さんに怒られても知らないからね!」

「彼女は怒らんよ!怒るのは、その友達の山元さん!」

ニンマリと笑いながらそう言うハチとのやりとりが何よりも幸せに感じた
「…どっちにしろ怒られるんじゃんか!」

そう私が怒るとハチは大笑いした。

「まーええやん…別に怪しいことなんかしてへんねやし…」

「え?」

「俺らは友達やねんやろ?」

「・・・・」

「お前、そうアイツらに言ったんやろ?」

「・・・うん。」

「じゃーええやん。
親友の誕生日を祝って何が悪い?
彼女の誕生日より先にお前の誕生日のほうが予定は先にあったんやから!」

「なにそれ…」

バカにしたようにハチに言った自分の言葉はきっと震えていたんだろう
"私の誕生日の方が先にあった"
ただそれだけで、もう胸はいっぱいだ

でも…


私たちは友達?