「…嘘じゃない。カズが大好きだった」


「もういいって…」


「よくない!カズ?ねぇ?カズ?」


俺は最後の力を振り絞って振り返り、ルナの手を握る




「だったら、今から俺と東京いくのか?
行かないんやろ?
だったらもー…やめろよ
…やめて…くれよ」


涙で溢れたルナの目が大きく見開いて、俺を見てる。



「カズ…」


大粒の涙が…ルナの頬に落ちる





「好きだ…ダレよりも…でも、わかってた
ずっと…出会ったときから、初めてルナに出会った時から

お前の目には、

ハチしか映ってなかった」