少しして私の頭から手を離し、寝転んだ。
「こないだ告白されてん。部活の帰りに…。」
「え?」
「前々から、やたらメールしてきたり…付きまとってきたりしてたから、なんとなく気持ちわかってたけど…。」
「ははは。」
私は苦笑いしかできなかった。
「でも、ホンマに言葉にされると…なんて言えばいいんかわからんくなるねんな…。」
「え?」
「"私と付き合ってくれませんか?"
その言葉に何を言えばいいんかわからんくて、知らん間に"ウン"って言うてた。」
知らない間にって?
じゃーそれは…
「…好きではないん?」
変な期待が胸を躍らせる
「うーん…嫌いじゃないし…可愛いし!」
「ハハハ…適当な理由やな。」
「適当でも…付き合っていけば好きになれるかもしれんやん!」
「・・・」
「それであかんかったら、別れればええねん!」
「それで、好きになれたん?」
私がそう聞くと一瞬止まって目を閉じたハチ。
少しして目を開けて言った
「好き…かな。」

