ハチには出来なかった


ルナに自分の気持ちを伝えることも、
ルナを引っ張って歩くことも

けど俺ならできる



ルナをこの先もずっと守っていける自信があるよ



『…いつ?』


「さらいにでも来る気?」


『違う。ただ、見送るくらいいじゃん。』



ハチの後は騒がしい音が聞こえていた。

「来週の日曜の夕方の便。
飛行機でアッチに飛ぶ。
…あと、10日はこっちにいる。」


『そっか。』



急に淋しい声で返してくるから、俺は驚いてしまった

「何?淋しいのかよ?」