「昨日さ、ルナが言ってたよ」



『なんて?』



「懐かしい感じがする人だって」

出来上がった書類を保存し、
パソコンの電源を切りながら話し続けた


『へぇー…懐かしい・・・ね』

「ははは、なんだよそれ」



俺は笑いながら、キッチンへ向かい食器棚からカップを取り出す

ヤカンに水をいれ、火にかける



『そんな事のために電話してきたのかよ?』

「え?そんな事って…大切な事やんか」

ティースプーンをコーヒーの瓶に入れ、
残りわずかになったコーヒーを片手ですくう



『大事?』



「思い出すかもよ?お前のこと。」



『・・・んなわけねーだろ!』