「引っ越してから、俺も引越ししたから
今何処にいるとか…知らないんだ
地元に帰れば、わかるんだろーけど…
分かっても会いにいくべきなのかって考えると、帰れない。」
「だから…相談って」
「うん」
なんとか、相談の内容に繋げれたと
内心そう思っていた
どんなに話しても、
ルナは自分自身だなんてわかってないようだ
「難しいですね。
でも、まだハチさんが彼女を好きなら…
答えなんて分からなくても
地元に帰ってみる価値はあるんじゃないですか?」
「…え?」
「ごめんなさい。全然答えじゃないですよね。」
申し訳なさそうにするルナの顔が、俺の気持ちをかき回す
「そうだね。やっぱり、こんな風に思うなら
行動を起こさないと…ただの情けない男だよな。」
電車の窓に映る俺の顔は、引きつってた

