俺は急いで袖で涙を拭いた


「もー大丈夫!よくあることだから。」

そう言いながら無理矢理笑ってみる
それでもルナは心配そうな顔をしてる

心配性なところは、全然変わってないな



「大丈夫だって!!そんな顔しないで。」

やめてくれって

そんな顔されたら…


俺…


抱きしめちゃいそうだよ



「…ごめんなさい。」

「ルナさんが謝ることじゃないよ!俺の方こそごめん
・・・それと、その子の今は分からないんだ。」

「え?」

電車のドアが開いて、何人かが入ってきた。

それでも車内に人は少なくて、
喋ってることが全部回りに聞こえるんじゃないかって

変な心配をしていた。