それ以上何も言わないカズと俺の間には沈黙ができた



でもその沈黙が、俺の熱を下げていた


仕方ないのかもしれない
 あの時、ルナを手放したのは…俺だ




―カツカツッ


足音に顔をあげた


「…どうしたの?」

ルナは何も知らない顔で微笑んでる



「なんでもないよ。
ホラ、紅茶冷めるから早く飲めよ。」

優しい声でカズがそう言うと、ルナは頷きカズの横に座った。

紅茶を一口、口に運ぶと
カップの中をジっと見つめながらルナが言い出した。