「お客様、他のお客様のご迷惑となりますので…」

店員がどこからともなくやってきた
少し焦りながら俺等に声をかけ、
持ってきたコーヒーをテーブルに並べた

俺の怒りはおさまらず、店員をじっと睨み付けてやった


「…すいません!もー大丈夫ですから」


必死の笑顔をつくって、店員をなだめるカズ
店員も仕方なく、愛想よく微笑んだ


最後に俺を睨み、戻って行った


俺もその店員が歩くのをまた睨み付けてやった

「おい、ハチ。」

さっきより遥かに小さな声…
「………」

カズはため息をついた。



「仕方ないだろ。」



それだけ言うと、テーブルに置かれたコーヒーに砂糖を入れる