私は涙を拭いて友達が待っている教室へと戻った。

「ごめん!待たせちゃった。」


「いいよ!話はもう終わったん?」

「うん!」

必死に作ろうと頑張る笑顔もきっとこわばっているんだろうな…。


「ルナ?漢字のプリント提出した?」

「え?」

そう言ってきたのはサオリ。

「プリ...あ!」

「今日の5時提出らしいで~。」

「マジで!ごめん!待たせたけど、先に帰ってて!プリントやってないんだった…。」

「もぉ~じゃ私ら先帰るね!」
ユイがそう言って私に手を振った。

「ごめんね!ばいばーい!」

サオリも手を振って帰って行った。




一人残った教室。


机に戻ってプリントを出す…


すべて埋めてあるプリント。



「そうだ…もうやってたんだ…。」



自分自身に呆れてため息がもれた。


「ハー。」