ブウォーン…


電車の音が声を掻き消してしまう


プシュー…

『お待たせしました、この電車は・・・。』

扉が開くと同時に車内から聞こえてきた声に
私は言う事を諦め、電車へ乗り込み、ハチのほうへ体を向けた

ハチは私を見て言った
「ルナ。俺もお前が好きだった。」

その時のハチの顔は、目が真っ赤で頬には涙が通っていた。


「ハチ…」

「ずっと…言いたくて、いえなくて…」


『ご乗車のお客様はお急ぎください。』
駅員の言葉が私たちを引き離そうとする


「ずっと言えなくてごめん
泣かせてばっかりでごめん

ありがとう
かならず幸せになって」

知らず知らずのうちに涙がこぼれていた

やっぱり言わないといけない…

私は涙を拭いて顔を上げた